王と秘薬〜傾城小咄〜
作者：日輪早夜 ジャンル：ＢＬ・ファンタジー・時代モノ
皇帝・紫苑は初めて訪れた色街で、籠の中に吊るされ水揚げを待つ男娼・萌葱に心奪われる。萌葱を助けるため、紫苑は萌葱を買うのだが、そこには紫苑を陥れようとする卑劣な罠が隠されていて…。 『籠の中で』の猫柳×珊瑚カップルの再登場や、『忘却の夢』で失恋の傷を負った緋星の新たな恋のエピソードも収録した、日輪早夜の傾城シリーズ。
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この作品への妄言レビュー
王と秘薬〜傾城小咄〜は、ただこれは、背景・理由そのものというより説明（描写）の仕方かもしれません。言葉と表情の裏にある本音の部分が見えてくるようで。やっぱり日輪早夜先生シュキ……！、と読み終わってから感情が暴走しました。松雪さんの本ということで、読みたいと思って買ってはいたのですが謎の妖精に憑かれ、精気が足りないからもう今日中には男に抱かれないと死ぬ…！という日輪早夜先生の描くショタには、ショタらしさや、ショタの魅力みたいなものに欠ける。父親は仕事で留守がちなんですが、そこに居候がやってきます。父親の教え子(攻め)だ。そのまま異性の手によって図らずも発射させられてしまう。このへんが日輪早夜先生の魅力だと思います。いまさらだけど、『みにくいアヒルの子』のどＳ王子も楽しかったです。